シルバー新報(2026/8/21)にケアギルドトーキョーの取り組みが紹介されました
2026年8月21日(金)発行の「シルバー新報」(8面)にて、株式会社ケアワーク弥生が運営する「ケアギルドトーキョー」の取り組みをご紹介いただきました。連載企画「地域を支える介護事業者〜フロントランナーに未来を託して〜」の第32回として、株式会社浜銀総合研究所 地域戦略研究部の田中知宏氏・古舘茜氏に取材・執筆いただいた記事です。タイトルは「日常の生活空間に介護・福祉を溶け込ませ文化の継承を」。この場を借りて、記事の内容を振り返りながらご紹介します。
弥生医療職員斡旋所から続く、地域とともに歩んだ歴史
株式会社ケアワーク弥生の始まりは1953年(昭和28年)、「弥生医療職員斡旋所」の創業にさかのぼります。当時は自宅で最期を迎えたいと願う住民のニーズに応え、医師や看護師の担い手を各家庭に紹介する事業からスタートしました。1980年代以降の高齢化にともない、家庭に出向いて介護を担う人材の紹介が社会的な役割として広がり、2000年の介護保険制度開始とともに、家政婦紹介所から介護保険サービスへとその活動の幅を広げてきました。
こうした約70年にわたる歩みの延長線上に生まれたのが、介護職と地域社会をつなぐコミュニティハブ「ケアギルドトーキョー」です。
飲食店と介護事業所が同居する、新しい「止まり木」のかたち
ケアギルドトーキョーは、東京大学にほど近い文京区弥生に2024年に立ち上げられました。最大の特徴は、飲食店(バー営業)と介護事業所が一軒の建物の中に同居していること。代表取締役の飯塚裕久氏がカウンターに立ち、ハイボールなどを提供しながら、来店者との何気ない会話の中で自然と介護や暮らしの相談ごとにつながっていく仕組みです。
記事では、こうした場のあり方を「気軽に立ち寄れる止まり木」と表現しています。従来、介護の相談窓口は「困りごとが生じてから」訪れる場所になりがちで、住民が自然に立ち寄れる日常的な接点は多くありませんでした。ケアギルドトーキョーは、飲食や交流という入り口を通じて、介護や福祉をまちの暮らしの中に溶け込ませることを目指した取り組みとして紹介されています。
「もったいない野菜」や地域の店とつながる、開かれた場づくり
店内では、規格外野菜を活用したフードや、近隣の酒販店と連携したウイスキー・ワインなどが提供され、大学生から高齢者まで幅広い世代が集う場になっているといいます。認知症のある方の思いや土地の文化・記憶を継承する仕事として「介護を文化として配置する」という飯塚氏の視点も紹介されており、単なる介護相談窓口ではなく、地域の人間関係やお店同士のつながりを紡ぐ拠点としての役割が描かれています。
開店から約2年で、介護・医療をテーマにしたセミナーや相談会は12回を数え、樽を囲んでお酒を片手に医療・介護を語り合う「Barrel Gathering」といった企画も開催。ケアマネジャーの視点として、本人の「幸せ」を起点に、制度の枠にとどまらない支援のあり方を模索している様子も紹介されています。
地域と介護の新しい接点として
記事の最後では、ケアギルドトーキョーを「注文をまちがえる料理店」のような、既存の枠を超えて地域に開かれた新しい介護事業のモデルの一つとして位置づけています。介護職の存在が地域住民に十分知られていないという課題に対し、飲食店という入り口から、介護をより身近なものにしていく取り組みとして評価いただきました。
これからも、まちの中で気軽に立ち寄れる「止まり木」として、地域の皆さまとの接点を広げてまいります。ケアギルドトーキョーへのご来店、お待ちしております。
出典:シルバー新報 2026年8月21日(金)8面「地域を支える介護事業者〜フロントランナーに未来を託して〜」第32回(執筆:株式会社浜銀総合研究所 地域戦略研究部 田中知宏氏・古舘茜氏)
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